間取りは大切にしたいポイント
注文住宅を考えるうえで、間取りは大切な要素です。間取りというと、家の中の部屋の配置などを考えがちですが、もっと大局的な見方をするようにしたいものです。大事なのは、自分を含めた家族が住みやすいと思えるかどうかです。キッチンなどの水回りは、メインに家事を行っている人の意見を聞くことが大切ですが、最終的には実際に生活している様子をイメージすると、方向性が見えてくることでしょう。
また、家を建てる立地や周囲の環境も考慮する必要があります。周囲に大きな建物が建っていたり、建設の計画がある場合は、日当たりを意識することが大切です。家が人の行きかう道路に面している立地では、外から家の中の様子が丸見えの状態にならないよう、間取りに工夫を凝らすことができるかもしれません。
収納と動線のバランスも考えたい
注文住宅を建てた人が失敗だと感じた割合が多かったポイントが、収納です。収納は大きければよいというものでも、単に設置すればよいものでもありません。注文住宅を建てる前段階で、どの部分に何を収納するか把握し、どれほどの収納が必要か、どんな収納スペースなら使いやすいかを考えることが大切です。また、家の中央部分に収納スペースを設ける場合は、照明をつけると使い勝手が良くなります。
さらに、動線も生活をイメージして考えます。動線は、時間帯や生活スタイルなどによって渋滞が起きることを考慮します。また、動線が良くても、深夜にトイレの排水音が気になるといったことが生じえる点にも注意して配置するとよいでしょう。
東京の注文住宅は、他の地域に比べて土地が高いために高価になりやすいうえ、都内は田舎に比べ広い土地が無いので、限られた土地で家を設計する必要があります。